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昼間やたら眠い?自分では気付けない睡眠時無呼吸症候群とその症状
こんな人におすすめの記事です
「夜、眠っているはずなのに昼間やたら眠くなる、眠っているときに息が止まってる、と家族から言われけど、実際どうなんだろう。調べる方法とかあればいいんだけど。」
この記事では、そんな疑問に答えます。
では、さっそく見ていきましょう。
本記事の内容
- 昼間眠くなる原因にどんなものがあるかわかり、関連する病気について知ることができる
- 睡眠時の状態を確認する方法がわかる
夜、眠れているはずなのに昼間眠くなる原因
夜、よく眠ってるし、睡眠時間も充分なのに昼間やたらと眠くなる、、、そんな経験ありませんか?
睡眠時間が短い睡眠不足の場合も、当然同じようにつよい眠気を感じることがあります。
でも、十分に睡眠時間をとって眠っているのに、昼間すごい眠気がおそってくる場合は「過眠症」かも知れません。
過眠症とは
夜、睡眠時間を十分確保しよく眠れているにもかかわらず、昼間、通常の社会生活で問題になるほどの強烈な眠気におそわれたり、または実際に眠ってしまうような状態を過眠(かみん)といいます。
過眠症(かみんしょう)とは、過眠(かみん)の症状がみられる睡眠障害の総称のことです。
例えば、パソコンに向かって仕事をしていたり、会議で他の人の話を聞いているときに眠ってしまう。
何かの試験やお客さんとの商談中など、普通では考えられないような緊張感を感じる状況でも居眠りをしてしまうこともあります。
本人は睡眠不足でもなく、怠けているわけでもないのに眠ってしまう、これには困ってしまいますよね。
過眠になるのは病気によるケースがあります。
では、どのようなものがあるか見てみましょう。
昼間に眠くなる「過眠」を引き起こす病気
過眠を引き起こす病気はいくつかありますが、大きく分けて次の2種類に分けられます。
1. 睡眠中のからだの症状で夜間の睡眠障害によるもの
代表的なものに「睡眠時無呼吸症候群」があります。
2. 脳の睡眠を調節する役割(覚醒維持機能)がうまく働かないことによるもの
代表的なものに「ナルコレプシー」があります。
それぞれについて見てみましょう。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)とは、眠っている間に呼吸が止まる病気です。
眠りにつきしばらくすると呼吸が止まってしまい、からだが酸欠状態になるため睡眠が中断されます。
また眠り出すと再び呼吸が止まっしまい、深い睡眠をとることがほとんどできなくなります。
呼吸が止まるのは、舌(した)の奥にある舌根(ぜっこん)の動きに関係します。
起きているときは、筋肉により舌根が持ち上げられ喉(のど)の気道が確保されるので普通に呼吸ができます。
しかし寝ているときに筋肉の動きが低下し舌根が持ち上げられず、喉(のど)の気道がふさがれる状態が発生します。これにより呼吸が止まってしまうのです。
呼吸が止まると酸素が体に行き渡らないので、危険を感じ浅い眠りになり、舌根を持ち上げた状態を作ろうとします。しかし、また眠りが深くなると無呼吸の状態になり、目が覚めてしまう。
睡眠時無呼吸症候群は、この状態を繰り返すのです。
このため寝ても眠りは浅く、慢性的な睡眠不足の状態となり、昼間に抑えられない眠気が出ていまいます。
重症になると1時間に30回以上も呼吸が止まることもあります。
なお、睡眠時無呼吸症候群の困ったところは、本人は寝ているので基本的に自覚できないことです。
多くの場合は、寝室を共にする家族や恋人などから指摘されることが多いのです。
どんな人がなりやすいの?(睡眠時無呼吸症候群)
太っている男性、更年期を過ぎた女性などに見られることが比較的多いです。
また、若いからといって安心できるわけではなく、体が細くても下アゴが小さい人にもこの症状が見られます。
ナルコレプシー
ナルコレプシーとは、目を覚ました状態に保つ(覚醒維持)役割をするヒポクレチン、オレキシンといわれるタンパク質を作り出せなくなり発生します。
笑ったり怒ったり感情が高ぶった時に、突然身体の力が抜けてしまい、ひどいときにはへたり込んでしまうような発作がでる。
また眠りにつくときに金縛りにあったり、現実と区別がつかないような夢(幻覚)を体験することもあり、眠ることに恐怖を覚えることもある。
どんな人がなりやすいの?(ナルコレプシー)
世界的には1,000〜2,000人に1人にみられる病気で、10歳代で発症することが多い
睡眠時の状態を確認する方法
眠りについているとき、なかなかどういった状態かわかりません。
過眠症(かみんしょう)なのか、ただの睡眠不足かを確認する方法を見てみましょう。
十分に睡眠をとり昼間の眠気を観察する
かなりローテク感、満載ですが、確実に確認できる方法から見ていきましょう。
それは睡眠不足にならない時間、しっかり睡眠をとり、そして状況を確認する方法です。
夜の睡眠時間は40代までは7時間以上、50代以上は6時間半以上は必要です。
よく耳にする休日の「寝だめ」は、日中の眠気解消には効果がないので休日も十分な睡眠時間をとってください。
夜、十分に規則的な睡眠を取っているのに、1カ月以上ほぼ毎日、日中に強い眠気におそわれるようであれば「過眠症」の疑いがあります。
詳しく調べるようにしましょう。
睡眠測定器を使って睡眠時の状態を知る
計測用の身につける計測機器(ウェアラブルデバイス)を使って、睡眠時の状態を追跡する方法です。
最近は指輪型ものもあり、睡眠時にストレスなく睡眠中の心拍数、血液酸素、寝返り、睡眠負債などが含まれるレポートをスマホのアプリで見ることができるので、すぐに睡眠の質をチェックできます。
また睡眠時無呼吸状態を検知し、振動によって体勢を変えるように促し、睡眠による健康を改善するための機能もあります。
Go Sleep(ゴースリープ) 睡眠の質を上げるウェアラブル型睡眠改善機器
睡眠アプリを使って睡眠の質を測る
アプリを使って睡眠の質を測る
スマートフォン用のアプリでもいいものがあります。
睡眠の深さ、いびきを検知、眠りが浅くなったタイミングで起こしてくれる目覚まし機能。
また、レポートが出るので、どれくらい深い眠りにつけたかを知ることができます。
Sleep Cycle: スマートアラーム目覚まし時計
Apple Store – Sleep Cycle (iPhone用)
Google Play – Sleep Cycle(Android用)
Sleep Cycle(スリープサイクル)画面イメージ
まとめ
では、今回の記事の内容をまとめます
- 夜、眠っているにもかかわらず、昼間に強烈な眠気におそわる状態を過眠(かみん)という
- 昼間に眠くなる「過眠」を引き起こす病気
- 睡眠中のからだの症状で夜間の睡眠障害によるもの
睡眠時無呼吸症候群(SAS)など - 脳の睡眠を調節する役割がうまく働かないことによるもの
ナルコレプシーなど - 睡眠時の状態を確認する方法
- 十分に睡眠をとり昼間の眠気を観察する
- 睡眠測定器を使って睡眠時の状態を知る
- アプリを使って睡眠の質を測る
- 睡眠中のからだの症状で夜間の睡眠障害によるもの
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質の良い睡眠には、いろいろなことが影響しています。
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ここでの知識をぜひあなたの睡眠に役立ててください。
いろんな知識は、あなたの生活を豊かにします。
この内容をどこかで思い出して、友人やご家族にもぜひ教えてあげてくださいね。