幼稚園や小学生のこどもがいらっしゃる方にとって、知っておくととても役に立つ情報をお届けします。
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あなたは「こどもが自分から進んでいろんなことをやってくれたらいいのに」と思ったことありませんか?
あなたは「こどもが自分から進んでいろんなことに取り組んでくれたらどれだけいいだろうか」と思ったことありませんか?
この「自分から進んで取り組む」ためには、”自己肯定感”が重要になります。
自己肯定感とは?
”自己肯定感”とは、文字通り「自分を肯定している感覚」のことです。
こどもが自分を大事にしたり、自分には価値があると思ったりする、「自分は、これでいいんだ」と思える感情のことです。
自己肯定感が高いと、環境の変化や逆境に直面したときでも「大丈夫、自分なら乗り越えられる」と立ち向かうことができます。これはお子様にとって、将来、非常に役にたつ大切な力です。
最近、自己肯定感が低い子ども達が増えているといわれています。その原因には「人と同じであること」や「人に迷惑をかけないこと」を求められすぎというのがあります。
「失敗すること」「それを人に見られること」を恐れる傾向が高まっているのです。
こうした中で家庭が、失敗を恐れずに安心してものごとに挑戦できる場所として大切になります。
自己肯定感が高いとどんなことができる?
1. 失敗にめげない
失敗したところを人に見られても気にせず「失敗しても、また次がんばろう」や「これがダメでも、あれならできるはず」と思うことができます。
2.自己主張ができる
人前に出てもそれほど緊張せず、また、友達と意見が食い違うことがあっても自分の考えをキチンと言うことができます。
3.人と協調できる
自分は認められているという安心感があるので、相手のことも認める心の余裕ができ、友達と協調して行動できるようになります。
簡単に言うと”自信”がある状態になります。
この”自己肯定感”を育てることはできるのでしょうか?
もちろんできます。
“自己肯定感”を育てるには、家族の関わり方が大変深く影響します。
ここでは、自己肯定感を育てる3つの方法についてまとめました。
できることから始めてみて、こどもが自分から進んでいろいろなことに取り組んでくれるようにしてみてはいかがでしょうか?
自己肯定感を育てる3つの方法
1.じっくり話を聞く態度を示して、笑顔で聞いて認める
こどもは話を聞いてもらえるだけでも達成感を得られます。また、自分の考えを肯定されることで自信も持てるようになります。これらの積み重ねが自己肯定感の成長につながります。
家族は、まず真剣に話を聞く態度を示しましょう。そして、よく話を聞きましょう。
何かアドバイスをするときは、答えを直接与えるのではなく、選択肢を示す程度にしましょう。
2.スモールステップを意識してほめる、提案する
こどもが何かをして失敗した場合は、一見ほめる点が見つけにくいですよね。こういう場合は、こどもがやったこと、こどもの行動をスモールステップで区切って、その中で少しでもできたこと、がんばったことを探してみてください。そうするとほめる点がみつかるので、どんな小さなことでもいいのでほめてあげてください。
そして、再チャレンジするときはできなかったステップを手伝ったり、ハードルを下げて挑戦しやすくしてもいいですよ。指摘や指導をしたいときは、まず取り組めたことをほめて、そのあとで少しだけ指摘する程度にしましょう。
3.叱るよりほめるのを多くする
こどもはそもそも、失敗を繰り返し、そのなかで少しずつできるようになっていくものです。家族はできないことよりもできたこと、できるようになったことに目を向けましょう。そして叱ることよりもほめることが多くなるようにしてください。
どうしても叱る必要があるときは「できる限り短く」叱るように心がけてください。
いかがでしたか?
こどもの自己肯定感を育てるのは、植えた植物の種に水をあげて、がまん強く見守るのと同じです。
すぐには目に見える結果はでないかもしれませんが、きっと見えない土の下でしっかりした根を伸ばしていると信じて、根気よく続けてください。
家族の関わりが、半年後、1年後、3年後、10年後のこどもの成長にきっとつながりますよ。