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「わからない」とは?
子どもは何かをやるとき、すぐに「わからない!」と言います。
特に、宿題や何かの問題集をやっているときは「わからない!」を連発することってありますよね。
それをみて親は、ついついイライラ、いらいら。。。
あなたは、そんな経験ないですか?
子どもの「わからない」にはいくつかの種類があります。
何が、どう「わからない」か、子どもは分析して、説明できません。
だから「何がわからないの!」と、イライラしてしまうのです。
では、子どもの「わからない」にどんなパターンがあるのでしょうか。
ここでは子どもの「わからない」の種類をご紹介します。
「わからない」にどんな種類があるか知っていると、子どもがどこでつまづいているのかを理解できるようになります。
すると冷静に対応でき、イライラもなくなり、子どもとスムーズにコミュニケーションが取ることができます。
では、さっそくご紹介していきますね。
説明をわかりやすくするために、ここでは算数の問題集をやっているケースを想定して説明していきます。
1. そもそも何を言っているのかがわからない
まずひとつ目のパターンです。それは「問題がそもそも何を言っているのかがわからない」というものです。
このパターンは、そもそも最初からわかってないので、お手上げに思えてしまいます。
でも安心してください!
このケースが起こる原因は、次の2つが原因です。
- 言葉の意味(定義)がわかってない
- 文章全体に使われている言葉がむずかしすぎる
この「わからない」を解決するためにできることは
子どもの理解できる言葉に置き換えてあげることです。
もし問題集をやっているなら、その前の段階にさかのぼって言葉などを理解できるようにしてください。
2. 聞かれていることがわからない
次は「聞かれていることがわからない」パターンです。
問題を読んで全体的に何をいっているかはわかっているけど、何を質問されているか、がわかってないパターンです。
算数なら文章題の問題などで情報が増えてくると、このパターンにおちいりやすくなります。
このパターンが起こる原因は
- 文章が長くなり質問されているポイントが把握しづらいこと
この「わからない」を解決するためにできることは
聞かれているポイントを子どもが把握できるように質問して導いてあげてください。
例えば「この問題を出している人は何を知りたいの?」「最終的には長さを求めればいいの?それとも時間を求めればいいの?」といった具合です。
少し質問をするだけで意外に「あっ!」と、わかるケースが多いので、すぐに教えてしまうのではなくなるべく質問して自分で気づくように導いてあげてください。
どうしてもわからない場合だけ、何を求めるべきなのか、を教えるようにしてください。
3. 答えの出しかたがわからない
次は、問題が理解できて、何を答えとして求めればいいかわかっている、でも、どうやって答えを導きだせばいいかがわからないパターンです。
このパターンが起こる原因は
- 答えを導き出すための法則や計算方法など覚えておくべきことを覚えてない
- 法則や計算方法を個別にはわかっているけど、どのような順番でそれを使えばいいかがわかっていない
- 答えの導き方はわかっているけど、途中で間違ってしまっていて思ったような答えにならない
この「わからない」を解決するためにできることは
- 答えを導き出すために知っておくべき法則や覚えておくべきことが何かを伝える
- 答えを導き出す流れ、手順を伝える
- 答えを出す手順で間違いがないかを確認する
この3つの中で、どの段階でつまづいているか、を質問して確認して適切に導いてあげてください。
大人は「わからない」という言葉を聞くと、この段階の「答えの出し方がわからない」のだと考える傾向にあるそうです。
くれぐれも、その前の2つの「わからない」がクリアできているかを確認するようにしてください。
そうしないとどれだけ説明しても子どもは理解できずに「わかった」とは言いません。
4. 答え方がわからない
最後は、答え方がわからないパターンです。
もう答えは、ほとんど出ている段階なのに「答え方がわからない」と言われると「え?」となりますよね。
どんな問題を解いているかにもよりますが、国語などの文章で答えたりする場合は、特にこのケースが多くなります。
このパターンが起こる原因は
- 問題を読んでから答えを出すまでに時間がかかりどうやって答えるかを忘れている
- 答え方がむずかしい問題
- 順番の組み合わせを複数選択肢から選び出す問題など。(A->C->B の順番なので、選択肢[2]のようなパターン)
この「わからない」を解決するためにできることは
- もう一度、問題を読んで答え方を確認する
- 事前に答え方のシミュレーション、練習しておく(過去問題を解くなど)
まとめ
では、今回の内容を簡単に振り返ってみましょう。
- 1. 子どもの「わからない」には、いくつかの種類がある
- そもそも問題がわからない
- 何を答えとして求めればいいかわからない
- 答えを求める方がわからない
- 答え方がわからない
- 2. 子どもが「わからない」と言ったときは、どのパターンのわからないかを確認する
- どのパターンの「わからない」かが把握できれば対応方法が自然と見えてきます
- 3. すぐに答えを提示するのではなく、子どもが自分で気づけるように質問をして導いてあげる
- 答えを教えることは手っ取り早く簡単ですが、子ども自身が自分で気づける力をつけられるように質問をして導いてあげるようにしましょう
いかがでしたか?
学校の宿題や受験勉強などいろんな場面で「わからない」という言葉を耳にすると思いますが、冷静に聞いて導いてあげれば、きっと子どもも自分で気づけるようになるはずです!
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