レム睡眠、ノンレム睡眠について知ってますか?睡眠のメカニズム

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レム睡眠、ノンレム睡眠について知ってますか?睡眠のメカニズム

 

あなたは、きっと「レム睡眠」「ノンレム睡眠」という2つの言葉を聞いたことあるでしょう。

 

でも、それぞれどんなものか知っているか、というとなかなか詳しくは知らないのではないでしょうか?

 

今回は、2種類の睡眠、「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」について、ちょっと詳しく見てみましょう。

 

レム睡眠とノンレム睡眠

睡眠には「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」があります。

この2つの睡眠は、それぞれ脳や体の状態の違いから異なる種類の睡眠として区別されています。

レム睡眠とノンレム睡眠と睡眠の流れ(メカニズム)を知ることで、質の高い睡眠を手に入れることができます。

 

レム睡眠について

「レム睡眠」とは、眠っていても脳が活発に働いていて眼球がピクピクとよく動いている眠りの浅い状態です。

この眼球が動いているため急速眼球運動(Rapid Eye Movement)がある睡眠ということでレム(REM)睡眠と呼ばれています。

レム睡眠は、身体を休める眠りの浅い状態です。

レム睡眠のとき、身体は骨格筋がゆるまって休息しています。その一方、脳は活動して覚醒しています。このレム睡眠中にわたしたちは夢を見ています。

 

レム睡眠と記憶の関係

レム睡眠では、身体で覚える記憶の定着がおこなわれます。

スポーツや楽器など体の感覚を伴う技能、スポーツの運動技能を覚えることは、言葉で表せない記憶という意味で「非陳述記憶」(ひちんじゅつきおく)と呼ばれていて、レム睡眠時に記憶されます。

ひとが睡眠不足になると、ノンレム睡眠が優先される仕組みになっているため、レム睡眠の時間が少なくなって、非陳述記憶が定着しにくくなります。

体で覚えるタイプの記憶は、十分な睡眠を取ることが重要なのです。

 

ノンレム睡眠とは

「ノンレム睡眠」は、目の動き(REM)がない睡眠ということでノンレム(Non REM)睡眠と呼ばれています。

ノンレム睡眠は、脳や肉体の疲労回復のために重要だといわれてます。

ノンレム睡眠のとき、知覚、随意運動、思考、推理、記憶などをつかさどる大脳皮質は休んでいます。

また同時に、身体を活発に活動させる時に働く交感神経なども休んでいます。

このとき深部体温を低下させて脳を冷やすために身体から熱が放されます。このときわたしたちは寝汗をかきます。

ノンレム睡眠は、眠りの深さにより4段階(睡眠段階)に分けられます。

 

ノンレム睡眠と記憶の関係

ノンレム睡眠では、知識として覚える記憶の定着がおこなわれます。

机に向かって勉強する知識や、その日に見聞きしたものなど、言語化して記憶するものは「陳述記憶」(ちんじゅつきおく)と呼ばれていて、ノンレム睡眠時に言語と視覚が結びついて定着します。

そして、脳の「海馬(かいば)」を経由して、大脳皮質に定着すると言われています。

 

眠りのサイクル(メカニズム)

人間は眠りにつくと最初に浅いノンレム睡眠になります。

そこからすぐに眠りが深くなっていき、深いノンレム睡眠がしばらく続きます。45ー60分以内にこれが起こります。

その後、浅いノンレム睡眠状態になり、そこからレム睡眠と移ります。

以後はノンレム睡眠とレム睡眠が交互に現れ、90ー110分のセットで繰り返されます。

一晩の平均的な 6ー8 時間の睡眠では 4ー5 回のレム睡眠が現れることになります。

平常時の睡眠の場合、深い睡眠は一晩の前半に多く出現し、レム睡眠は睡眠の後半に多く出現します。

 

 

レム睡眠行動障害について

レム睡眠行動障害(レムすいみんこうどうしょうがい、REM sleep behavior disorder、RBD)と呼ばれるものがあります。これは、レム睡眠中に体が動き出してしまう睡眠障害です。

レム睡眠中は、脳は覚醒時に近い状態で活動をしており、全身の骨格筋はゆるんで休息しています。

そのため、普通なら夢でみていることをそのまま行動に起こすことはありません。でもレム睡眠行動障害は何らかの原因で筋緊張の抑制がうまいことされずに夢で見たことをそのまま行動してしまうのです。

原因としては、脳幹部の脳腫瘍、パーキンソン病、オリーブ橋小脳萎縮症、レヴィー小体病などではないかといわれています。しかし、このレム睡眠障害をする人の半数はこれらがみられないため、明確な原因はわかっていません。

 

まとめ

レム睡眠とノンレム睡眠について、いかがでしたか?

 

では今回の話を簡単にまとめてみます!

  • レム睡眠とは
    • 「レム睡眠」は、身体を休める眠りのこと
    • レム睡眠時には、身体で覚える記憶の定着がおこなわれる。でも睡眠不足だとレム睡眠が短くなるため体で覚えるタイプの記憶には十分な睡眠が必要
  • ノンレム睡眠とは
    • 「ノンレム睡眠」は、脳を休める眠りのこと
    • ノンレム睡眠時には、机に向かって勉強する知識など、言語化して記憶するものは「陳述記憶」の記憶の定着がおこなわれる

 

関連情報

質の良い睡眠には、いろいろなことが影響しています。

 

質の良い睡眠は、私たちを健康にし、パフォーマンスをアップし人生を楽しくしてくれます

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いろんな知識は、あなたの生活を豊かにする助けになります。

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